今回の依頼は、昔お母様がオーダーされていたスカートを自分用にリメイクし再度活用したい、という内容です。
そう思うのも納得できる、しっかりと目の詰まった錦糸を織り込んだ生地でした。現代では探すのに苦労する生地です。

さて、解体の前にやる事はパターンの形状を考える事です。
反物から製作するのとは違い生地に限りがあるため、闇雲にパターンを描いても入りません。

次に縫い代も大切な用尺なため、慎重に解体していきます。


丁寧にアイロンをかけ裁断できる状態にします。




元がスカートということもあり、縫い代同士が重なってしまう場合は多々あります。そんな時は重なって良い箇所を探し出します。
裁断を終えたら芯貼りです。

ここまでくれば7割は終了です。
最後の工程、ついにミシンです。縫います。
皆さん「洋服を作る」というと、8割ミシンだと思っておられるかもしれませんが、全くの誤解です。
「縫うだけでしょう〜!!」
勘弁して下さい。全然違いますから。是非是非!知っていただきたい。縫う迄が大変なのです。
ミシン工程前までにとてつもない時間を要します。
今回のデザインはお客様のご要望でスクエアネックです。このデザインも用尺にはとても重要ポイントの一つです。

完成です。スカートがブラウスになりました。
紺のロングドレスに合わせ舞台に立たれるそうです。緊張しますね。ドキドキしますね。楽しんでください。ありがとうございました♪
