表見頃の肩幅と脇幅を詰めたので今度は裏地をカットしていきます。
裏地のカットは表地以上に知識が必要となり注意が必要です。

直しをする時、背中心を解く事が多いのですが、肩幅の裏地をカットする時にこの場所を開いたままにしておくと仕上がった時に重大ミスに繋がる可能性が出てくるのでしっかり閉じておきましょう。

直しの場合、表地の伸縮率を考え裏地をカットしていきます。
これで見頃の修正は終わりました。
次!!袖を弄ります。
袖丈、袖幅を直します。
この時、肩から袖丈つめをするだけなら袖山の形状は同じで良いのですが、今回は肩幅詰めと身幅詰めをしているので、まずアームホールの寸法を測らなくてはなりません。

この寸法を基本に袖を変更していきます。


袖幅、腕周り…狭くなると着心地が変わってしまいます。始めのピン打ちの時に体型に応じて詰められる寸法をチェックしておく事は必須です。

チャコのポイントを基準にカットしていきます。

細くなり短くなった袖です。
直しの場合とパターンで修正する場合では弄る場所が全く違います。直しでは如何に元のシルエットに近づけるかで仕上がりに差がでます。

向かって右側が修正前。
袖丈やウエストのくびれ、肩幅も広くとても着られる服ではありませんが、向かって左側に直しました。

以上、レディース9号サイズにサイズ調整いたしました。