よくお客様から「洋裁は昔からやられていたんですか?」と経歴を尋ねられます。
なので、ザックリ記載してみたいと思います。
実は前職は全く違う職種でした。
あれはいつだったのか?自分の記憶はありません。よくある話です。
4歳だったらしいです。ピアノを習い始めました。それから何となく毎日当たり前の様に練習練習。次のレッスン日までに弾ける様に。そんな事は当然でした。
中学生の頃、部活が楽しく練習がおろそかになった時。一度だけ先生にため息をつかれました。それからというもの、ひたすら練習あるのみ。
真面目に過ごし、2度目に怒られたのが大学生の夏休みあけ。うちの大学はピアノ科の試験は夏休み前にありました。そこから1ヶ月半、よーし!夏休みだー!と羽を伸ばし友達と遊び放題。こっ酷く叱られました。折角鍛えた筋肉が!なにやってんだー!!って感じですよ。スポーツと同じなんです。
練習をしない日があるなんて!そんな人間、音楽やる資格ない!という世界なんです。
そう教え込まれ卒業後はピアノを教えていました。ハリーナチェルニー先生とも週末は巣鴨で過ごし貴重な体験をさせていただきました。
もうこれ以上、自分には頑張れない!存分にやり切った!と思ったのが洋裁に進むきっかけです。
ピアノとは一切縁を切りドレメへの道に進み、31歳からまた学生になり学割を存分使いました。
好きな事を始める楽しさは眠気すらおきません。気が付いたら明るくなっていたなんてしょっ中です。
ひたすら追求していくうちにミシンの台数は増え、同業者の知り合いも多くなり、衣装やブランド製品も縫わせてもらい、そして、直し屋ならココ!とリピートでお持ちくださるお客様がいる事に感謝しかございません。
1人で作業をするのはピアノと同じでも、私にはものづくりの方が合っているようです。
ピアノをやっていた頃「趣味は洋裁」と即答していましたが、現在「趣味は草むしり」です。雨降り後の柔らかい土からスコッと抜けるあの気持ちよさ。たまりません!
これからも宜しくお願いします。