申し訳ありませんが11月6日木曜日〜12日水曜日までお休みをいただきます。
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お爺様がオーダーで作ったジャケット
いつもご利用くださり有難うございます。
今回の依頼はお爺様のジャケットをお孫さんが直して着るというもの。全く着られていない新品物でした。
オーダーされただけの事があり、パターンもしっかりとお爺様の体型を型取っていました。
会った事のないお爺様がどんな体型だったか一目瞭然です。割腹の良い大柄な方で、倒しもしっかり入っていました。

ジャケットを直すにあたり1番厄介なのが倒しです。ジャケットの顔であるテーラーの襟に影響してくるので、パターンを掘り下げて勉強していない人は触らない方がいいと思います。闇雲に触ると取り返しのつかない事になりますよ!危険ですよ!…と大袈裟に言っておきますね。
そして今回のお孫さんには3サイズ以上小さくしなくてはなりません。全解体です。
が、当然予算も限られる中での作業です。何処を弄れば最善か深く考えます。
そして普段はあまりやらない肩から着丈つめを選択に入れ、着丈及び少しでも倒しを回避する事が出来ればと思い選びました。



これで着丈つめとアームホールを小さく調整する事が可能となったため、袖幅との関係を見ながら新たにアームホールを描き直していきます。

その他、諸々いじり希望サイズに調整いたしました。
今回の内容は玄人向けだと思いますが、簡単に言えば大→小にサイズ変更をしたジャケットの話でした。
取りに来ていただいた時に試着をしてもらうのですが、ピッタリはまってくれた時は本当に嬉しいものです。安堵します。今回の物は何度も言うようにオーダー物だったためクセが強く難儀しました。そして今回も思いました。
直しは楽しい!サンプル縫製とは違い既に形になっている物をパターンの知識を使い裁断しなおし、縫製の技術で再生する。
これからも寸法つめの直しだけでなく、仕立て直しの出来る直し屋として更に勉強したいと思います。
これからも宜しくお願いします。


「趣味は洋裁」
よくお客様から「洋裁は昔からやられていたんですか?」と経歴を尋ねられます。
なので、ザックリ記載してみたいと思います。
実は前職は全く違う職種でした。
あれはいつだったのか?自分の記憶はありません。よくある話です。
4歳だったらしいです。ピアノを習い始めました。それから何となく毎日当たり前の様に練習練習。次のレッスン日までに弾ける様に。そんな事は当然でした。
中学生の頃、部活が楽しく練習がおろそかになった時。一度だけ先生にため息をつかれました。それからというもの、ひたすら練習あるのみ。
真面目に過ごし、2度目に怒られたのが大学生の夏休みあけ。うちの大学はピアノ科の試験は夏休み前にありました。そこから1ヶ月半、よーし!夏休みだー!と羽を伸ばし友達と遊び放題。こっ酷く叱られました。折角鍛えた筋肉が!なにやってんだー!!って感じですよ。スポーツと同じなんです。
練習をしない日があるなんて!そんな人間、音楽やる資格ない!という世界なんです。
そう教え込まれ卒業後はピアノを教えていました。ハリーナチェルニー先生とも週末は巣鴨で過ごし貴重な体験をさせていただきました。
もうこれ以上、自分には頑張れない!存分にやり切った!と思ったのが洋裁に進むきっかけです。
ピアノとは一切縁を切りドレメへの道に進み、31歳からまた学生になり学割を存分使いました。
好きな事を始める楽しさは眠気すらおきません。気が付いたら明るくなっていたなんてしょっ中です。
ひたすら追求していくうちにミシンの台数は増え、同業者の知り合いも多くなり、衣装やブランド製品も縫わせてもらい、そして、直し屋ならココ!とリピートでお持ちくださるお客様がいる事に感謝しかございません。
1人で作業をするのはピアノと同じでも、私にはものづくりの方が合っているようです。
ピアノをやっていた頃「趣味は洋裁」と即答していましたが、現在「趣味は草むしり」です。雨降り後の柔らかい土からスコッと抜けるあの気持ちよさ。たまりません!
これからも宜しくお願いします。
営業時間について
いつもご利用いただき心より感謝申し上げます。
営業時間に関してお伝えいたします。
通常 水曜日〜土曜日10:00〜17:00開けております。
日曜日〜火曜日は作業をしていたり休業だったり仕事具合によりまちまちです。
通常1人で作業をしているため、全日開けてしまうと病院も銀行も買い物も習い事も…生活が不自由となるため、水曜日〜土曜日と設定させてもらっております。
但し、連絡を入れていただき、且つこちらとの時間が合えばお渡し、受け付け等、可能でございます。
不便だと感じさせてしまうのは重々承知の上ですが、その分丁寧に仕上げ、満足いただける様心掛けております。
今後とも宜しくお願いします。
なにが正解?
今年バッグ教室に入会し基礎から学んでいます。
「習う事」は10年以上振りです。
やはり洋服の作り方とバッグの作り方は基礎が全然違います。
本を読んだりYouTubeを観たり、今まで鞄に関して色々試みました。
やはりそれらは基礎を勉強した人なら分かる内容で、独学ではいわゆる「ハンドメイド」仕上がりとなってしまうのだと改めて感じました。
今の時代便利ですよね〜YouTube観たら真似出来ますから。
しかし、プロ仕上げと素人仕上げの差は微妙な1ミリ2ミリをどう処理するか!そこは動画では分からない所なのです。
ですが形になり洋服を着たり鞄を持ち歩いたり出来ればそれでもオッケーだと思います。
なにが正解か。
趣味ならば!
「自分が良ければそれで良し」
それが正解だと思います。

あっ!!!
っと気が付いたら6月最終日でした。
皆さまにはいつもご利用いただき感謝申し上げます。本当に有難うございます。
その中でもこの所メンズジャケットの寸法直しが増えております。
ビフォーアフターがこちらです。

こちら肩幅つめ、身幅つめ、袖幅つめ、着丈つめ
そうです!全部直しです。
一昔前のデザインも今風に変える事が出来ます。
まずは解体から。
傷んでいる箇所もチェックします。


肩パットやポケットも全て外します。

肩パットも分厚く、最近ではすっかり見なくなりました。これも薄いパットに作り変えます。

洋服の基本は見頃です。
まず見頃の直しを完成させました。その後、出来上がった見頃と照らし合わせながら袖を修正していきます。

肩パットの厚さに応じ肩線も全て修正します。
なので、先程のパットの修正も適当に薄くする訳ではなく計算しながら直していきます。

こちら、まだ肩パットの入っていない状態です。だらんと垂れ下がった状態になってしまいます。
よく「肩パットは要りません。抜いてください」と要望がありますが、無いとダメなのです。極々薄くて良いので入れる事をオススメします。
そんな過程を通して完成します。
もう一度どうぞ!

車の備品
今回は駐車場に止めじっくり見聞きできる状態でお受けすることが出来た案件を紹介いたします。

こちら、肘かけ。シートとシートの間の肘かけです。

車の中は温度変化が激しく合皮は劣化しやすくなります。中のウレタンはそのまま使用しカバーの作り直しです。

使用した生地は劣化の少ないコーデュラ。
前のポケットは少し大きめに。
下に巻くゴムは劣化するのでベルクロに変更して欲しい…との事。
ご自分の希望を取り入れ再生完了です!
次の紹介は
汚れ防止カバー
いくら探しても既製品では見つからないと、相談に来られました。
まだ小さいお子さんがいるお客様で、お子様の靴の汚れが気になるとの事でした。

トントンバタバタ…靴が当たり降りる時には汚れが…新車だと尚のこと気になる汚れ

既存の物だけでなく「こんなの有ったらいいのになぁ〜」にもお応えできるように日々精進していきます!
いつもご利用くださり有難うございます。
ミニスカートから演奏会用ブラウスへ
今回の依頼は、昔お母様がオーダーされていたスカートを自分用にリメイクし再度活用したい、という内容です。
そう思うのも納得できる、しっかりと目の詰まった錦糸を織り込んだ生地でした。現代では探すのに苦労する生地です。

さて、解体の前にやる事はパターンの形状を考える事です。
反物から製作するのとは違い生地に限りがあるため、闇雲にパターンを描いても入りません。

次に縫い代も大切な用尺なため、慎重に解体していきます。


丁寧にアイロンをかけ裁断できる状態にします。




元がスカートということもあり、縫い代同士が重なってしまう場合は多々あります。そんな時は重なって良い箇所を探し出します。
裁断を終えたら芯貼りです。

ここまでくれば7割は終了です。
最後の工程、ついにミシンです。縫います。
皆さん「洋服を作る」というと、8割ミシンだと思っておられるかもしれませんが、全くの誤解です。
「縫うだけでしょう〜!!」
勘弁して下さい。全然違いますから。是非是非!知っていただきたい。縫う迄が大変なのです。
ミシン工程前までにとてつもない時間を要します。
今回のデザインはお客様のご要望でスクエアネックです。このデザインも用尺にはとても重要ポイントの一つです。

完成です。スカートがブラウスになりました。
紺のロングドレスに合わせ舞台に立たれるそうです。緊張しますね。ドキドキしますね。楽しんでください。ありがとうございました♪

ミシンデモスペース
いつもご利用いただき有難うございます。
我がReform Parkでは地域の皆様を対象にお直しやリメイクオーダーを受け付けております。
また、TVで歌っている方の衣装や海外でコレクションを行うメーカーのサンプル縫製も受けております。

とある日質問を受けました。
「テナントの直し屋さんに行くとミシン数台しか置いてないのにここは何故こんなに置いてあるのですか?」と。
なるほど!と思いました。
皆様が出す直し屋さんの奥ではほぼ作業はしておりません。ズボンやスカート、ジャケットやコートの袖丈や着丈つめ程度の作業をしております。
現場に置いてある基本3種類のミシンで出来る作業をこなします。
お客様からお預かりする品物はTシャツや極厚物、ビョーンと伸びるストレッチ素材に皮革など多種多様です。
上記に書いただけでも全て違うミシンを使用しなければ糸切れを起こしたり目飛びしたりと綺麗に縫えません。
勿論、工夫しながら仕上げているお直し屋さんは沢山あります。直し屋独自の直し方がありますので、それでも全く問題ありませんが、大抵の場合ミシン設備のある自社工場に送っています。
当店では皆様からお預かりしている直しの他、サンプル縫製もしているため《工夫で仕上げる》訳にはいきません。
芯を貼るにも手(アイロン)では貼れません。メーカーからプレス機を使用してくださいと指示があります。
ボタンホールも家庭用の穴あけ機ではダメです。
Tシャツを縫うのも専用のミシンを使用し引っ張っても糸が切れない様にしなくてはなりません。
このサンプル縫製の指示のお陰で皆様からお預かりした品物も委託に頼らざるとも、元と同様の直しが可能なほど特殊ミシンが設置されております。
メリットとしては工場に行き来する日数を要さないため当日仕上げが可能という事です。
そしてこのミシンを設置してくださったのが埼玉県の長谷川ミシン商会さんです。
その縁から《長谷川ミシン経由》でのミシンデモスペースとして公開する事と致しました。
ご興味のある方は埼玉県行田市の長谷川ミシン商会様へお問い合わせください。(申し訳ありませんがデモ機に関しましてReform Parkでは関与出来かねます)
工業用ミシンのハードルは高いかと思いますが、人気の職業用ミシンに最新ボタンホール機なども常設しております。高価な買い物を失敗したくないなぁ〜とお悩みの方は一度長谷川ミシンさんへご相談ください。お待ちしています。



その他、厚物用や上下送り、腕ミシンなども置いてあります。使いこなせるか試してから購入するのも有りかと思います。
この機会に是非ご利用ください。
巻き込み事故
その名の通り巻き込み事故です。
本当に多い事故でヒラヒラのロングスカートでチャリンコ危険です。巻き込んだ瞬間タイヤがロックされ横転。怪我なく良かった!
が、怪我をしていないとなるとお気に入りのスカートのビリビリ具合を目の当たりにしショックになるものです。



こちらシルクのプリーツスカートで人気商品だったとの事。上品な色合いに手の込んだ仕立てです。
色々なお直し屋さんに断られたとうちに電話がありました。
そうなんですよ。手間のかかる大物直しは大手では嫌がるのが通常でして。
Reform Park(私1人ですけどね)では「出来ない物」と「お客さまと予算が合致しない場合」以外は引き受けております。
そして今回は全て解体。スカート1枚作り直しという作業でした。





お引き取りにみえた時感動してくださいました。
なんかこちらも嬉しかったです。
ご利用くださり有難うございました。
