ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、ミシン納品レクチャーのため、16:00で閉店とさせていただきます。お急ぎの場合、電話連絡いただけたらと思います。宜しくお願いします。
本革ジャケット
袖丈つめです。

袖口にzipが付いていたので肩から詰めようと思っていました。
ですが、8センチ詰めるので肘の切り替え位置がとんでもない所になってしまうため、zipを移動し袖口から詰めることとしました。
しかし革の場合、ポツポツと縫い穴が残るため、安易に無駄な箇所まで解いてはなりません。

詰めに必要な箇所まで、少しずつ傷を付けないように1針ごと慎重に解いていきます。

再度付け直しをするzipを避け、裁断をします。

1から作る商品と違い、直しの場合は荒技を試行錯誤しないと縫えない場合がほとんどです。このzip移動も然り。
普通は裏地とzipを縫いながら途中切り込みを入れ縫い付けていきますが、当然今回のバージョンでは不可能ですので手順を変えて、尚且つ見た目は同じ仕上げにします。
ここが縫製士と直し屋の大きな違いで「服が縫えれば直しが出来る」「直しが出来れば服が縫える」ものでもないのです。不思議ですが、直しの技術と縫製の技術は違う物なのです。
逸れましたが、zipを裏地に付けたら表からステッチで縫い止めていきます。
こちら厚物を縫う《針送りミシン》です。家庭でも使われている本縫いミシンとの違いは刺さった針も一緒に動く機構であり、ザクザクと縫い進んでくれます。なんなら指など軽く貫通します。
この工程で失敗をしてしまうと、革に穴が開いてしまい取り返しのつかない事となるのでかなり慎重です。

今回は大まかに袖口zip移動の袖丈つめを記載させていただきました。
2025年12月末
今年もそろそろ終わりですね。
ご利用くださった方々、本当に有難うございました。まだお預かりしている方のも早急にお渡し出来るよう、24日受付終了ですが30日迄頑張ります。お引き取りの場合、ご一報ください。
1人でミシンに向き合うと一番始めの師匠の姿を思い出します。
と言っても友達のお母さんです。通称「安藤のおばちゃん」
私がこの道に進むなんて思ってもいなかったと思いますが、兎に角必死に教えてくれました。「あーあと針1本分外側縫って」「あーロックの掛け方反対」「あー裁断1ミリ型紙からズレてる」
まぁ当時の私にとっては大した事ではなく、そこそこ程度に聞いていた事ですが、今では途轍もなく大切な事で綺麗に仕上げる為の必須だと肝に銘じております。
そんな師匠はプレタポルテのサンプル縫製さん。今でも縫ってもらった服は見本として大切に保管してあります。これを見ると私はまだまだ未熟者だなぁ〜と思えてしまいます。
しかしそんな経験を経て直しを手掛ける様になった私は「直し」と言えども直したと分からない技術を身に付ける事が出来たと自負しております。
そこには縫い方だけではなくパターンの知識も取り入れ、少しでも着易く格好良くそして再度袖を通す事に喜びを感じてもらいたく。
再生の利かない1点ものに鋏を入れる事はとても重大で膨大な知識を必要としますが、大変やり甲斐のある仕事だと感じております。
立派な店構えでもないこんな所を見つけ出し大切な品物を預けてくださるお客様に精一杯の直し技術で丁寧にお応えしていける様、これからも日々研鑽を積んでまいります。
基本、水曜日〜土曜日10:00〜です。
月曜、火曜日は予約制とさせていただいてます。
2025年、有難うございました。
来年も宜しくお願いします。
Reform-Park
そんなの出来て当たり前と思っていませんか?
という題名にしてみました。
ブラブラに取れそうになった釦。ボタンです。
「これ付けといて〜」と釦くらい付けられて当然と思っている方もいるかもしれませんが、これが中々の曲者でして…
海外で生産された物には本当の付け方がされていない物もあります。

これは正しいボタンの付け方ではないため、一箇所ダメージがあると次々に緩んできてしまいます。
簡単だと思われるボタン付けは手作業を修得した人でないと付けられません。

これで例え糸切れのダメージがあったとしても次々と緩んでくる事はありません。
昨今、衣類のボタンはほぼミシンで付けられております。
ガチャとボタンをセットするとガチャガチャガチャガチャと一瞬で縫い上がります。
今度、持っている工場に出向いたら動画撮らせてもらってきます。観たら驚くと思いますよ。秒で付け終わりますから。
11月6日〜12日休業します
申し訳ありませんが11月6日木曜日〜12日水曜日までお休みをいただきます。
お爺様がオーダーで作ったジャケット
いつもご利用くださり有難うございます。
今回の依頼はお爺様のジャケットをお孫さんが直して着るというもの。全く着られていない新品物でした。
オーダーされただけの事があり、パターンもしっかりとお爺様の体型を型取っていました。
会った事のないお爺様がどんな体型だったか一目瞭然です。割腹の良い大柄な方で、倒しもしっかり入っていました。

ジャケットを直すにあたり1番厄介なのが倒しです。ジャケットの顔であるテーラーの襟に影響してくるので、パターンを掘り下げて勉強していない人は触らない方がいいと思います。闇雲に触ると取り返しのつかない事になりますよ!危険ですよ!…と大袈裟に言っておきますね。
そして今回のお孫さんには3サイズ以上小さくしなくてはなりません。全解体です。
が、当然予算も限られる中での作業です。何処を弄れば最善か深く考えます。
そして普段はあまりやらない肩から着丈つめを選択に入れ、着丈及び少しでも倒しを回避する事が出来ればと思い選びました。



これで着丈つめとアームホールを小さく調整する事が可能となったため、袖幅との関係を見ながら新たにアームホールを描き直していきます。

その他、諸々いじり希望サイズに調整いたしました。
今回の内容は玄人向けだと思いますが、簡単に言えば大→小にサイズ変更をしたジャケットの話でした。
取りに来ていただいた時に試着をしてもらうのですが、ピッタリはまってくれた時は本当に嬉しいものです。安堵します。今回の物は何度も言うようにオーダー物だったためクセが強く難儀しました。そして今回も思いました。
直しは楽しい!サンプル縫製とは違い既に形になっている物をパターンの知識を使い裁断しなおし、縫製の技術で再生する。
これからも寸法つめの直しだけでなく、仕立て直しの出来る直し屋として更に勉強したいと思います。
これからも宜しくお願いします。


「趣味は洋裁」
よくお客様から「洋裁は昔からやられていたんですか?」と経歴を尋ねられます。
なので、ザックリ記載してみたいと思います。
実は前職は全く違う職種でした。
あれはいつだったのか?自分の記憶はありません。よくある話です。
4歳だったらしいです。ピアノを習い始めました。それから何となく毎日当たり前の様に練習練習。次のレッスン日までに弾ける様に。そんな事は当然でした。
中学生の頃、部活が楽しく練習がおろそかになった時。一度だけ先生にため息をつかれました。それからというもの、ひたすら練習あるのみ。
真面目に過ごし、2度目に怒られたのが大学生の夏休みあけ。うちの大学はピアノ科の試験は夏休み前にありました。そこから1ヶ月半、よーし!夏休みだー!と羽を伸ばし友達と遊び放題。こっ酷く叱られました。折角鍛えた筋肉が!なにやってんだー!!って感じですよ。スポーツと同じなんです。
練習をしない日があるなんて!そんな人間、音楽やる資格ない!という世界なんです。
そう教え込まれ卒業後はピアノを教えていました。ハリーナチェルニー先生とも週末は巣鴨で過ごし貴重な体験をさせていただきました。
もうこれ以上、自分には頑張れない!存分にやり切った!と思ったのが洋裁に進むきっかけです。
ピアノとは一切縁を切りドレメへの道に進み、31歳からまた学生になり学割を存分使いました。
好きな事を始める楽しさは眠気すらおきません。気が付いたら明るくなっていたなんてしょっ中です。
ひたすら追求していくうちにミシンの台数は増え、同業者の知り合いも多くなり、衣装やブランド製品も縫わせてもらい、そして、直し屋ならココ!とリピートでお持ちくださるお客様がいる事に感謝しかございません。
1人で作業をするのはピアノと同じでも、私にはものづくりの方が合っているようです。
ピアノをやっていた頃「趣味は洋裁」と即答していましたが、現在「趣味は草むしり」です。雨降り後の柔らかい土からスコッと抜けるあの気持ちよさ。たまりません!
これからも宜しくお願いします。
営業時間について
いつもご利用いただき心より感謝申し上げます。
営業時間に関してお伝えいたします。
通常 水曜日〜土曜日10:00〜17:00開けております。
日曜日〜火曜日は作業をしていたり休業だったり仕事具合によりまちまちです。
通常1人で作業をしているため、全日開けてしまうと病院も銀行も買い物も習い事も…生活が不自由となるため、水曜日〜土曜日と設定させてもらっております。
但し、連絡を入れていただき、且つこちらとの時間が合えばお渡し、受け付け等、可能でございます。
不便だと感じさせてしまうのは重々承知の上ですが、その分丁寧に仕上げ、満足いただける様心掛けております。
今後とも宜しくお願いします。
なにが正解?
今年バッグ教室に入会し基礎から学んでいます。
「習う事」は10年以上振りです。
やはり洋服の作り方とバッグの作り方は基礎が全然違います。
本を読んだりYouTubeを観たり、今まで鞄に関して色々試みました。
やはりそれらは基礎を勉強した人なら分かる内容で、独学ではいわゆる「ハンドメイド」仕上がりとなってしまうのだと改めて感じました。
今の時代便利ですよね〜YouTube観たら真似出来ますから。
しかし、プロ仕上げと素人仕上げの差は微妙な1ミリ2ミリをどう処理するか!そこは動画では分からない所なのです。
ですが形になり洋服を着たり鞄を持ち歩いたり出来ればそれでもオッケーだと思います。
なにが正解か。
趣味ならば!
「自分が良ければそれで良し」
それが正解だと思います。

あっ!!!
っと気が付いたら6月最終日でした。
皆さまにはいつもご利用いただき感謝申し上げます。本当に有難うございます。
その中でもこの所メンズジャケットの寸法直しが増えております。
ビフォーアフターがこちらです。

こちら肩幅つめ、身幅つめ、袖幅つめ、着丈つめ
そうです!全部直しです。
一昔前のデザインも今風に変える事が出来ます。
まずは解体から。
傷んでいる箇所もチェックします。


肩パットやポケットも全て外します。

肩パットも分厚く、最近ではすっかり見なくなりました。これも薄いパットに作り変えます。

洋服の基本は見頃です。
まず見頃の直しを完成させました。その後、出来上がった見頃と照らし合わせながら袖を修正していきます。

肩パットの厚さに応じ肩線も全て修正します。
なので、先程のパットの修正も適当に薄くする訳ではなく計算しながら直していきます。

こちら、まだ肩パットの入っていない状態です。だらんと垂れ下がった状態になってしまいます。
よく「肩パットは要りません。抜いてください」と要望がありますが、無いとダメなのです。極々薄くて良いので入れる事をオススメします。
そんな過程を通して完成します。
もう一度どうぞ!

