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2025年12月末

今年もそろそろ終わりですね。

ご利用くださった方々、本当に有難うございました。まだお預かりしている方のも早急にお渡し出来るよう、24日受付終了ですが30日迄頑張ります。お引き取りの場合、ご一報ください。

1人でミシンに向き合うと一番始めの師匠の姿を思い出します。

と言っても友達のお母さんです。通称「安藤のおばちゃん」

私がこの道に進むなんて思ってもいなかったと思いますが、兎に角必死に教えてくれました。「あーあと針1本分外側縫って」「あーロックの掛け方反対」「あー裁断1ミリ型紙からズレてる」

まぁ当時の私にとっては大した事ではなく、そこそこ程度に聞いていた事ですが、今では途轍もなく大切な事で綺麗に仕上げる為の必須だと肝に銘じております。

そんな師匠はプレタポルテのサンプル縫製さん。今でも縫ってもらった服は見本として大切に保管してあります。これを見ると私はまだまだ未熟者だなぁ〜と思えてしまいます。

しかしそんな経験を経て直しを手掛ける様になった私は「直し」と言えども直したと分からない技術を身に付ける事が出来たと自負しております。

そこには縫い方だけではなくパターンの知識も取り入れ、少しでも着易く格好良くそして再度袖を通す事に喜びを感じてもらいたく。

再生の利かない1点ものに鋏を入れる事はとても重大で膨大な知識を必要としますが、大変やり甲斐のある仕事だと感じております。

立派な店構えでもないこんな所を見つけ出し大切な品物を預けてくださるお客様に精一杯の直し技術で丁寧にお応えしていける様、これからも日々研鑽を積んでまいります。

基本、水曜日〜土曜日10:00〜です。

月曜、火曜日は予約制とさせていただいてます。

2025年、有難うございました。

来年も宜しくお願いします。

               Reform-Park

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そんなの出来て当たり前と思っていませんか?

という題名にしてみました。

ブラブラに取れそうになった釦。ボタンです。

「これ付けといて〜」と釦くらい付けられて当然と思っている方もいるかもしれませんが、これが中々の曲者でして…

海外で生産された物には本当の付け方がされていない物もあります。

取れかかったスナップ

これは正しいボタンの付け方ではないため、一箇所ダメージがあると次々に緩んできてしまいます。

簡単だと思われるボタン付けは手作業を修得した人でないと付けられません。

ボタン付けは洋裁学校で教えてくれます

これで例え糸切れのダメージがあったとしても次々と緩んでくる事はありません。

昨今、衣類のボタンはほぼミシンで付けられております。

ガチャとボタンをセットするとガチャガチャガチャガチャと一瞬で縫い上がります。

今度、持っている工場に出向いたら動画撮らせてもらってきます。観たら驚くと思いますよ。秒で付け終わりますから。

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お爺様がオーダーで作ったジャケット

いつもご利用くださり有難うございます。

今回の依頼はお爺様のジャケットをお孫さんが直して着るというもの。全く着られていない新品物でした。

オーダーされただけの事があり、パターンもしっかりとお爺様の体型を型取っていました。

会った事のないお爺様がどんな体型だったか一目瞭然です。割腹の良い大柄な方で、倒しもしっかり入っていました。

ドドーンと正方形という感じです

ジャケットを直すにあたり1番厄介なのが倒しです。ジャケットの顔であるテーラーの襟に影響してくるので、パターンを掘り下げて勉強していない人は触らない方がいいと思います。闇雲に触ると取り返しのつかない事になりますよ!危険ですよ!…と大袈裟に言っておきますね。

そして今回のお孫さんには3サイズ以上小さくしなくてはなりません。全解体です。

が、当然予算も限られる中での作業です。何処を弄れば最善か深く考えます。

そして普段はあまりやらない肩から着丈つめを選択に入れ、着丈及び少しでも倒しを回避する事が出来ればと思い選びました。

袖を取ります
上襟を取ります
肩線位置を持ち上げねかし及び総丈を変えます

これで着丈つめとアームホールを小さく調整する事が可能となったため、袖幅との関係を見ながら新たにアームホールを描き直していきます。

完成!!平置きの見た目も正方形から長方形に変わりました

その他、諸々いじり希望サイズに調整いたしました。

今回の内容は玄人向けだと思いますが、簡単に言えば大→小にサイズ変更をしたジャケットの話でした。

取りに来ていただいた時に試着をしてもらうのですが、ピッタリはまってくれた時は本当に嬉しいものです。安堵します。今回の物は何度も言うようにオーダー物だったためクセが強く難儀しました。そして今回も思いました。

直しは楽しい!サンプル縫製とは違い既に形になっている物をパターンの知識を使い裁断しなおし、縫製の技術で再生する。

これからも寸法つめの直しだけでなく、仕立て直しの出来る直し屋として更に勉強したいと思います。

これからも宜しくお願いします。

ゴージ位置を上げ今風に
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「趣味は洋裁」

よくお客様から「洋裁は昔からやられていたんですか?」と経歴を尋ねられます。

なので、ザックリ記載してみたいと思います。

実は前職は全く違う職種でした。

あれはいつだったのか?自分の記憶はありません。よくある話です。

4歳だったらしいです。ピアノを習い始めました。それから何となく毎日当たり前の様に練習練習。次のレッスン日までに弾ける様に。そんな事は当然でした。

中学生の頃、部活が楽しく練習がおろそかになった時。一度だけ先生にため息をつかれました。それからというもの、ひたすら練習あるのみ。

真面目に過ごし、2度目に怒られたのが大学生の夏休みあけ。うちの大学はピアノ科の試験は夏休み前にありました。そこから1ヶ月半、よーし!夏休みだー!と羽を伸ばし友達と遊び放題。こっ酷く叱られました。折角鍛えた筋肉が!なにやってんだー!!って感じですよ。スポーツと同じなんです。

練習をしない日があるなんて!そんな人間、音楽やる資格ない!という世界なんです。

そう教え込まれ卒業後はピアノを教えていました。ハリーナチェルニー先生とも週末は巣鴨で過ごし貴重な体験をさせていただきました。

もうこれ以上、自分には頑張れない!存分にやり切った!と思ったのが洋裁に進むきっかけです。

ピアノとは一切縁を切りドレメへの道に進み、31歳からまた学生になり学割を存分使いました。

好きな事を始める楽しさは眠気すらおきません。気が付いたら明るくなっていたなんてしょっ中です。

ひたすら追求していくうちにミシンの台数は増え、同業者の知り合いも多くなり、衣装やブランド製品も縫わせてもらい、そして、直し屋ならココ!とリピートでお持ちくださるお客様がいる事に感謝しかございません。

1人で作業をするのはピアノと同じでも、私にはものづくりの方が合っているようです。

ピアノをやっていた頃「趣味は洋裁」と即答していましたが、現在「趣味は草むしり」です。雨降り後の柔らかい土からスコッと抜けるあの気持ちよさ。たまりません!

これからも宜しくお願いします。

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営業時間について

いつもご利用いただき心より感謝申し上げます。

営業時間に関してお伝えいたします。

通常 水曜日〜土曜日10:00〜17:00開けております。

日曜日〜火曜日は作業をしていたり休業だったり仕事具合によりまちまちです。

通常1人で作業をしているため、全日開けてしまうと病院も銀行も買い物も習い事も…生活が不自由となるため、水曜日〜土曜日と設定させてもらっております。

但し、連絡を入れていただき、且つこちらとの時間が合えばお渡し、受け付け等、可能でございます。

不便だと感じさせてしまうのは重々承知の上ですが、その分丁寧に仕上げ、満足いただける様心掛けております。

今後とも宜しくお願いします。

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なにが正解?

今年バッグ教室に入会し基礎から学んでいます。

「習う事」は10年以上振りです。

やはり洋服の作り方とバッグの作り方は基礎が全然違います。

本を読んだりYouTubeを観たり、今まで鞄に関して色々試みました。

やはりそれらは基礎を勉強した人なら分かる内容で、独学ではいわゆる「ハンドメイド」仕上がりとなってしまうのだと改めて感じました。

今の時代便利ですよね〜YouTube観たら真似出来ますから。

しかし、プロ仕上げと素人仕上げの差は微妙な1ミリ2ミリをどう処理するか!そこは動画では分からない所なのです。

ですが形になり洋服を着たり鞄を持ち歩いたり出来ればそれでもオッケーだと思います。

なにが正解か。

趣味ならば

「自分が良ければそれで良し」

それが正解だと思います。

目指すゴールはほど遠い
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あっ!!!

っと気が付いたら6月最終日でした。

皆さまにはいつもご利用いただき感謝申し上げます。本当に有難うございます。

その中でもこの所メンズジャケットの寸法直しが増えております。

ビフォーアフターがこちらです。

こちら肩幅つめ、身幅つめ、袖幅つめ、着丈つめ

そうです!全部直しです。

一昔前のデザインも今風に変える事が出来ます。

まずは解体から。

傷んでいる箇所もチェックします。

肩パットやポケットも全て外します。

肩パットも分厚く、最近ではすっかり見なくなりました。これも薄いパットに作り変えます。

洋服の基本は見頃です。

まず見頃の直しを完成させました。その後、出来上がった見頃と照らし合わせながら袖を修正していきます。

肩パットの厚さに応じ肩線も全て修正します。

なので、先程のパットの修正も適当に薄くする訳ではなく計算しながら直していきます。

こちら、まだ肩パットの入っていない状態です。だらんと垂れ下がった状態になってしまいます。

よく「肩パットは要りません。抜いてください」と要望がありますが、無いとダメなのです。極々薄くて良いので入れる事をオススメします。

そんな過程を通して完成します。

もう一度どうぞ!

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車の備品

今回は駐車場に止めじっくり見聞きできる状態でお受けすることが出来た案件を紹介いたします。

こちら、肘かけ。シートとシートの間の肘かけです。

この上に載せる物です

車の中は温度変化が激しく合皮は劣化しやすくなります。中のウレタンはそのまま使用しカバーの作り直しです。

使用した生地は劣化の少ないコーデュラ。

前のポケットは少し大きめに。

下に巻くゴムは劣化するのでベルクロに変更して欲しい…との事。

ご自分の希望を取り入れ再生完了です!

次の紹介は

汚れ防止カバー

いくら探しても既製品では見つからないと、相談に来られました。

まだ小さいお子さんがいるお客様で、お子様の靴の汚れが気になるとの事でした。

お子様が座ると足がブーラブラ

トントンバタバタ…靴が当たり降りる時には汚れが…新車だと尚のこと気になる汚れ

こんな感じに靴の当たる箇所にカバー

既存の物だけでなく「こんなの有ったらいいのになぁ〜」にもお応えできるように日々精進していきます!

いつもご利用くださり有難うございます。

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ミニスカートから演奏会用ブラウスへ

今回の依頼は、昔お母様がオーダーされていたスカートを自分用にリメイクし再度活用したい、という内容です。

そう思うのも納得できる、しっかりと目の詰まった錦糸を織り込んだ生地でした。現代では探すのに苦労する生地です。

原型のスカート

さて、解体の前にやる事はパターンの形状を考える事です。

反物から製作するのとは違い生地に限りがあるため、闇雲にパターンを描いても入りません。

今回のスカートに合うパターンはこんな形状

次に縫い代も大切な用尺なため、慎重に解体していきます。

パイピンも綺麗に解きます
糸だけを切る技術で解く
解体したスカート

丁寧にアイロンをかけ裁断できる状態にします。

地の目を整える
地の目を整えたスカート
型入れ
この様に重なってしまう箇所も

元がスカートということもあり、縫い代同士が重なってしまう場合は多々あります。そんな時は重なって良い箇所を探し出します。

裁断を終えたら芯貼りです。

必要な箇所に芯を貼る

ここまでくれば7割は終了です。

最後の工程、ついにミシンです。縫います。

皆さん「洋服を作る」というと、8割ミシンだと思っておられるかもしれませんが、全くの誤解です。

「縫うだけでしょう〜!!」

勘弁して下さい。全然違いますから。是非是非!知っていただきたい。縫う迄が大変なのです。

ミシン工程前までにとてつもない時間を要します。

後は本当に縫うだけ

今回のデザインはお客様のご要望でスクエアネックです。このデザインも用尺にはとても重要ポイントの一つです。

丸首だと取れない…などあるのです

完成です。スカートがブラウスになりました。

紺のロングドレスに合わせ舞台に立たれるそうです。緊張しますね。ドキドキしますね。楽しんでください。ありがとうございました♪

スカートからブラウスに